作品群
DISCOGRAPHY
001) wd01: WOODMAN - Oceanian Spaceship
002) wd02: CLUB MUD - The Best Tunez For FITNESS 1
003) wd03: KES - The San Francisco.
004) wd04: BLACK IS RAINBOW - Rhythmbox Madness 2
005) wd05+: WOODMAN - A Barbarian in Asia
006) wd06: KES - 4002 Third Gold Rush
007) wd07: WOODMAN - Rhythmbox Madness 3
008) wd08: WOODMAN - Fitness Studio Alaska (Polar Rave 1)
009) wd09+: VARIOUS ARTISTS - Polar Rave 2
010) wd10+: WOODMAN - Polar Rave 3
011) wd11: KES - Drum Animal
012) wd12: DRUM ANIMAL - Clap 123 Rhythm 6〜1(0)
013) wd14: DJ EROMANGO & THE WORLD CONNECTION - Belly Dance Session One
014) wd15+: NOI - Tunes For Erotic World
015) wd17: MACARONIMAN - Sweden Hour 1
016) wd18: MACARONIMAN - Made In Viet Nam
017) wd19: CLUB MUD - Voodoo
018) wd20: MACARONIMAN - Sweden Hour 3
019) wd21+: MACARONIMAN - Sea Breezing
020) wd23+: MACARONIMAN - Dance Music
021) wd25+: MACARONIMAN - Love Bread
022) wd26+: MACARONIMAN - Downtown Science
023) wd27: ARCTIC CAT - Biscuit & The Dance
024) wd28+: OSAKA MASSGE - Joy Wave X
025) wd29: NICE JUJE - Galaxy Hotel
026) wd30+: OSAKA MASSAGE - FM STTKDKKI Live & Direct To Lunch Yakiniq
027) wd31+: OSAKA MASSAGE - USA
028) wd32+: MACARONIMAN - Cacao
029) JP002: BATHROOM MONKEYS - Bathroom East
030) JP003: BBQ PARADISE - Variety Meat
031) JP005: BATHROOM MONKEYS - Junkfood Monster
032) JP006+: BATHROOM MONKEYS - Stranger Of Life
033) JP007: BBQ PARADISE - Chacoal
034) JP008+: NANPA RADIO - Special Cassette
035) R&B001: WOODMAN - East To East
036) R&B003: OSAKA MASSAGE - Riverside Teleteleko
037) R&BCF1: WOODMAN - Coffee House
038) R&BCF2: WOODMAN - Seafood House
039) R&BCF3+: WOODMAN - Steak House
040) R&BLX1: WOODMAN Meets MUDMAN & SANDMAN - Longlong Hand Scroll
041) R&BLX2: WOODMAN - 5.4
042) R&BLX3+: WOODMAN - Love Letter To The People Live In Macao Via Universe
043) f-0907: WOODMAN - ピンクのはちみつ
044) f-OS1: OSAKA MASSAGE - Heal No.5
045) f-1106: OSAKA MASSAGE - Bath Love
046) f-1206+: BLACK IS RAINBOW - Textile Pulse Wave
047) f-1207+: DIGITAL PLANETARIUM - Star Fucker
048) f-0108+: WOODMAN - テクノ忠臣蔵
049) f-0308: WOODMAN - 5 5 5 6
050) mbm0102: VARIOUS ARTISTS - Nihoy Jam Presents Onanie & Meditation
051) mbm1013: BLACK IS RAINBOW - Into The Art Of Immigrants
052) mbm0214: WOODMAN - Massage From The Grassroots
053) MUD: CLUB MUD - Cowgirl 2112 Sensitiv Collection
054) MAC: MACARONIMAN - The Best Choice Of Macaroniman 2CDr
055) MT: WOODMAN - RBX 1&2
056) MT: WOODMAN - RBX 3&4
057) KS-1: WOODMAN - 公開製作#1〜擬似短波編
058) OKAME 21: SANDMAN - Sodapop Paradise Kara'age
059) OKAME 32: PIANOID - Plays Computerized Piano Vol. 1
060) OKAME 43: MUDMAN - Ikebukuro Milky Jazz Wave
061) OKAME 54: WOQMAN - Fried Noodle Quartet
062) OKAME 65: ANCIENT MUSIC LIBRARY - Voltage Control Sushi Generator Now
063) OKAME 76: APINYAPHNJA - DFCPAM
064) OKAME 87: CLUB MUD - Tribute To The Munsterz
065) OKAME 98: SYNTHETIKO - For Your Circuit Bending To The Educational System In Japan
066) OKAME 11: うっど漫まん - 列車で、Gorge !!!
067) RADIO 543: MANOHRAA - Surroundings Of Fallen Magnoria
068) MUD: CLUB MUD - 毛深い女の味方
069) MUD: CLUB MUD - 遥々、惑星セドナからやってきたという…れた宇宙船
070) WDCD 01: VARIOUS ARTISTS - Wood Japonica Ruff Samplaa Vol. 1
071) WDCD 02: VARIOUS ARTISTS - Unga Trip Trax
072) WDCD 03: SKOOL CHILL - Jog Beach
073) WDCD 04: BBQ Paradise - Rendezvous~逢引
074) DP1: DEEPS - The Meditation In New York
075) R&BSYNR1: さよならパーティー - 1st. Cut
076) RP4001: RP4000 - RP4000
077) 360R10: WOODMAN - ALASKA Arctic Soul Audio Vol. 1
078) SONIC012: WOODMAN - TWINKL
079) 360R20: WOODMAN - Pisin Jaz From Mobile Station Radio
080) COM56: WOODMAN - Warrior Angel
081) COM??: TANSHUI - 淡水
082) SRJP・0004: WOODMAN - 山が鼾をかいてるうちに
083) nmpLIVEDATA001: WOODMAN - Live at 幡ヶ谷Forestlomit
084) nmpLIVEDATA002: WOODMAN - Live at 秋葉原Mogra
085) nmpLIVEDATA003: WOODMAN - Live at 長野Bar Roots
086) nmpLIVEDATA004: WOODMAN - Live at 京都Cafe La Siesta
087) nmpLIVEDATA005: WOODMAN - Live at 徳島Bar txalaparta
088) nmpDATA019: うっど漫まん - ミュージックまんぢゅう
089) nmpDATA022: うっど漫まん - 今宵、万世橋で…
090) nmpDATA023: うっど漫まん - Out Of Jealousy
091) 未発表: MACARONIMAN - Electroni&Cheese For Your Late Night Dinner
092) 未発表: うっど漫まん - 箒星
093) 未発表: C・14EAST - Live at MACAO
094) 未発表: C・14EAST - Live at 味園ユニバース
095) 未発表: RP4000 - Live at 京都メトロ
096) 未発表: RP4000 - Live at Cafe Q
097) 未発表: うっど漫まん - Random Access Gig Groove Anthemz
098) 未発表: うっど漫まん - ALASKA 2〜北極星
099) 未発表: PIANOSUKE - Basement Piano Rollin'
100) 未発表: VARIOUS ARTISTS - Young Asian Loops & Grids
101) 未発表: うっど漫まん - スタンダードを歌う〜溜池ジュークボックス
…つづく…
シンセ
Underground Resistanceのmillenniun to millennium ”timeline”(UR2001)という曲は、本当に思い出深くて、リリースから15年近く経とうとしてる今でもぼくにとって、とてもとても思い入れのある曲だ。
確か、発売されて日本国内に輸入されたとき( 〜当時は、CISCOさんが、日本での代理店をしていたように思う/まだ、神戸のアンダーグラウンド・ギャラリーが代理店になる前の時季でした )、上野のアメ横にも店舗の在ったディスクユニオンで買ってきて、家で何度も何度も聴いた。
あの頃、だれかれ構わず人に会えば、デトロイトの話をしていたように思う。
ちょうど、初めてのデトロイト滞在から、ほんの三ヶ月経つか経たないか?というようなタイミングだった。
あの頃、デトロイトに行けたのは、本当に運が良かった…としか、言い様が無いほどに、行き当たりばったりの連続だった。
その年、つまり2000年の3月だっただろうか?
まだあの当時、新宿歌舞伎町に在ったリキッドルームにて、日本在住の作家たちの作ったテクノミュージックを全国のレコード屋さんに流通していたディストリビューターで当時の長電話友達のひとりでも居られたYさんをはじめ、何人かの先達有志の皆さんによって企画運営された"TURN ON,TUNE IN"という2DAYSパーティーが開催され、ぼくもYさんから直々に誘われて、ライヴで参加させていただいた。
この催しのあった頃から、なんとなく予感がしていたのだが、それなりに準備をしたライヴを遣らせてもらった後の燃え尽き感からだったのか?スランプの波が、「来た」のを感じて、突飛な思いつきで無銭旅行をやりたいとか、遂行するにあたって、何か思い出になることをやりたい、もう半ば自棄っぱちだったと記憶してるが、とにかく新世紀前後という時季で、不安だったり、舞い上がっていたのかもしれない。
1997年春にウッドマン名義でのカセット作品を発表して、段々と調子に乗ってきた/波にも乗ってきた…というシーズンの到来と入れ替わるようにして去って行ったのが、それまで7年近くつきあっていた女性との関わりだった。
それまでは、ほとんどの時間を、その女性との生活に費やしていたエネルギー( 〜ぼくの方は結婚も考えていたが、彼女は新しい道を開く意志を貫くカタチで留学の為、渡米した)を注ぎ込む対象が、ウッドマンとしての活動に替わったような感じで、本当に多くの新しい友人知人との出会いのチャンスに恵まれたのだった。
元来、お調子者のぼくは、徐々に調子に乗りまくり、年かさも同じからか?共通の話題も多く、妙に気の合う、ロスアプソン店主の山辺圭司くん( 〜彼を紹介してくれたのは、お互いにティーンの頃から友達だったKIRIHITOの圏ちゃんだった&山辺くんのお店でぼくの作品を扱っていただく前の時季に同じロスアプソンのカセット売り場でブイブイ言わせていたのは、その圏ちゃんと一緒にKIRIHITOをはじめた水野ヒロシつまりハイスピード現在テレビ番組のアニメ制作やドローンのレーベル吟醸派をやっているミズヒロである:彼ともティーンの頃から仲良くしてもらってたのだった )をはじめ、
虹釜太郎くん
中里丈人くん
先ごろ復活したギラギラナイトで、ムードコーラスを中心にDJや自らマイクも握り現場を盛り上げる「今宵は、アナタのホストです♪」でお馴染みの秘密研究所所長:秘密博士
また、当時、Asteroid Desert Songsメンバーのひとりだった高井康生くん
ムードマンのレーベルm.o.o.d.からアルバムを発表して間もない頃だったWhy Sheep?内田ガクくん
もちろん、ナスカカーの中屋浩市さん
今はBonanzas等で活躍してる吉田ヤスシ兄さん
当時は、グラフィッカーを名乗りってカッコイイ作品を連発していた37Aちゃん
佐々木敦さん主宰のUNKNOWNMIXからドランクテクノ名作アルバム『エコー・サウンダー』を発表したばかりのDOT兄さん
HOI VOODOOのふたり
生西康典くん
ククナッケ兄さん( 〜くく兄、DOT兄さん、生西くん、HOIの高山くんの各氏は、当時、ロスアプソンのスタッフとしてもお店に出ていました )
ムードマン&ひだちゃん
Q OF Qの福ちゃん&ようこちゃん
今やドミューンでの活動もお馴染みになった宇川直宏くんもサンフランシスコから帰ってきた頃だった。
サーファーズ・オブ・ロマンチカの宮原くん、元木さん、上條くん
当時は、オーディオテラーを名乗ってタンテを擦って、サーファーズのLIVEでもゲストメンバーだった現在の脳くん
空手サイコを名乗って期待の若手だった現在のラテン・クォーター
現在は本業のデザインやアートワークで活躍してる大原大次郎くん
( 〜もちろん現在はペイズリーパークスで活躍してるKesくんやギタリストのKASHIFくんもだが、彼らは、ぼくがウッドマンを名乗る以前、エレキングの読者コーナーがきっかけで、連絡を取り合い、音源のやりとりをしていた)、
それから、忘れてならないのは、当時は渋谷のタワーレコードの五階の隅っこの方に在ったニューエイジコーナー( 〜ここに、先述したYさんが間に入って卸納入していた当時のテクノや電子音楽、実験音楽…例えば、竹村延和さん主宰のチャイルディスクや永田一直くん主宰のtransonic、それからゼログラヴィティ、原雅明さん主宰のSOUP、虹釜太郎くん主宰の不知火/360、等々、本当にそのまま近くに在ったパリペキンレコーズが移って来たかのような賑わいのあるコーナーだった )を担当していた、現在は「沼」や"Something In The Air"のお仕事でもお馴染みのコンピューマさん
恵比寿みるくの名物おかあさんとして君臨されてた塩井るりさん
クララ・オーディオ・アーツをはじめていた野界典康くんと、アメチェ!
確か、はじめは、クララ経由で知り合った、ルドルフ
部活のメンバーとして知り合った当時、雑誌Fader by Headzのオフィスのスタッフでもあった丸木さん
ドイツからやってきて、祐天寺の風呂なしトイレ共同アパートに住みながら、自らのレーベル:富士レコーズと、Cha-Bashira(茶柱)を立ち上げ、ロスアプソンの開店記念コンピに呼応していたかのようなFUJIコンピ盤をはじめ、音声詩やスクラッチ、即興、フィールド録音シリーズ等々、興味深いタイトルを発表すしたり、自らもインスタレイションやサウンドアート、ライヴパフォーマンスと、精力的に活動していたポルマロー
ロスアプソンで顔を合わせたことが、きっかけで、知り合ったけど、東京の東半分に住んでる同士だったり、たまたま近所の雑貨屋さんで働いてたところに遭遇、さらに仲良くなったSAMPLESSのおふたり
偶然にも幼稚園のときの親友の弟さんと仲が良いことが判って以来、現在も何かと親しくさせてもらってるADAMこと羽鳥くん
とにかく、それまで知らなかった人たちと、出会い…何だか、面白いことになっていった…
で、翌年は、虹釜太郎主宰360°Recordsから" ALASKA - arctic soul audio vol.1 "を発表したり、とにかく、それまでの短くない同棲生活の終わりのショックと思い出をかき消すかのように、好きなこと好きなようにやっていた。
山辺くんたちとやっていたBukatsu(部活)は、Ze'vの来日公演が、砧公園内に在る世田谷美術館で行われた日、ライヴのあと、公園のピクニック弁当とか食べれるような木製のテーブルの上に各自が持ち寄った音の出る鳴り物やカセットプレイヤー、ポータブルラジオ等々を並べて、気ままに鳴らして、合奏ともなんともつかぬ演奏?をひとに見せるわけでもなく、やったりもして、これが始まりだった。
このあたりから、山辺くん野界くん虹釜でやってたPlants to play with jazzというイベントに出演していたような人たち…、たとえば、コンピュータスープの面々、青山政史くん、Amephoneの柳川くんやFLYをやってらした山田さんや庄司さん、それから安斉オサムくん、ユタくん、tamaruさん、ストレインジガーデンのAKAIWAくん、ナーヴネットノイズの仲丸さんと熊切さん、等々、虹釜や中里くん、永田くんらが各々運営していたレーベルから作品を発表していた人たちとも知り合えるようになっていった。
そーだった!ギラギラナイトが、まだ渋谷のアニエスbの近くにあった頃のアップリンク・ファクトリーでやってた時季に、岸野さんやトニー吉田、常盤くんや、Mint-Lee姐さんとも知り合えたり、この頃には、Communediscのスズキくん、DIY感たっぷりのカセットを作ってロスアプソンに颯爽と登場したmempisくん、当時レーベル不燃ゴミからカセットを立て続けに発表していた露骨キットとも仲良くさせてもらってたっけ…
虹釜とのやりとりは、旅先で意気投合した同士の茶飲み話よろしく、彼のレーベルや音に対する付き合い方も身近に感じて、こんなに話の通じるやつもなかなか居ないよな…と、感激したのを覚えてるが、とにかく、97年の晩夏から翌年初頭にかけて、WOODでのカセット作品として、アラスカ三部作を制作( 〜三部作中、第二作目となる"Polar Rave #2"に山辺くん、くくなっけ兄さん、ADAMとともに虹釜も音とジャケットアートで参加~参加者全員が、音のみならずヴィジュアルも作ってもらうようにお願いした~してもらったこと&虹釜の不知火からのリリース作品のうち、原雅明さんのプロジェクトのリミックス( 〜V.A."Force of Eight"の二曲目に収録 )を遣らせていただいたことが、リリースの企画を確実に進めてく契機になったと思う )したことがきっかけで、彼のやっていた360° Recordsから、リリースさせていただくことになった。
オリジナル盤のインデックスを見ていただくと、お判り頂けると思うが、新聞の読者コーナー/イエローページよろしく割付した各欄には、当時、仲良くしてもらえた友人たちにお願いして、好きなように書いてもらった( 〜というのもありがちなサンクスのクレジットではないカタチで、やりたかった )
そーそー、忘れてならないのは、このアラスカをマスタリングしていただいたのが、TRANSONICやZERO GRAVITYを主宰、運営するかたわら、ファンタスティック・エクスプロージョンやギラギラナイトで活躍していた永田一直くんで、アタマの回転の良さと、時折顔を見せる人間味のあるところに男惚れした。永田くんの存在は、大きいなー、というのもシンセの音が大好きでミュージックを始めたというだけでなく、年が近いせいもあると思うが、とにかく小学生の頃に出来た仲良しみたいな気持ちになるのだった。互いにどこかアカデミック特有の勿体ぶった雰囲気とか窮屈にも感じてるようなところで、話が通じやすかったのかもしれない。
まぁ、当時の笹塚時代のアパートの部屋は、散らかってましたね。同棲時代は、結構、整理整頓してたんだけどなーw
甲州街道に面していたので、多少の爆音も問題なかった…さすがに隣の部屋の友人が引っ越した後、もひとつ隣の部屋に住んでたおじさんにちょっと音量下げてと言われて大反省しましたがw( 〜空いた隣室が、アンプの役割を果たしてたみたいです )
それから、97年10月に西海岸からINVISIBL SCRATCH FORCEZのQ-BERTとD-STYLEが来日して、新宿リキッドルームで演ったとき知り合った中里丈人くんの立ち上げた自主製作レーベル:SONIC PLATEから"TWINKL"を発表。
もうひとつ、97年夏にぼくのWOODからの5番"A BARBARIAN IN ASIA"(題名は、アンリ・ミショーのアジア紀行ものエッセイのタイトルから拝借)のCD版をFar Eastern Experimental Sound(F.E.E.S.)から発表の傍で、WOODやJAPONICAからのカセット作品もタイトルを増やして行きました。
1998年から1999年と、ライヴの機会も徐々に重ねていくようになってましたが、特にこの99年が、かなり無茶してたなー。
もし今、当時と同じことを同じようにやろうとしても…やっぱりあの当時だったから出来ていたような無茶というか、好き勝手やらせてもらってました。
80年代はプログレッシヴロックやクラウト(ジャーマン)ロック、ユーロトラッド等の専門音楽誌だったが、90年代は渋谷系のシーンにフォーカスするようになっていたいたマーキー( 〜マーキームーン時代は池袋のマンションの一室に編集部が有ったが、90年代は渋谷宇田川町に有った )で、連載ページも書かせてもらったり( 〜無償の代わりに身近なアーティストや作品を紹介させてもらうという方針だった )、ぼくの変名プロジェクトで立て続けにカセットを出すことにも精を出しすぎてたというか…、
バスルームモンキーズ ( 〜当時、お小遣いで購入したBOSSのサンプラーが嬉しくて録音しまくったジャンクサウンド専門プロジェクト )
BBQ Paradise ( 〜うっど活動以前の時季に勤めていた築地市場で知り合った客家人の友達との焼肉食べ放題の記録を元に作ったオルタネイティヴ・ドキュメントのプロジェクト。2作目以降は、音響派的アプローチの微弱音ばかり収録した作品を制作&発表 )
軟波ラジオ ( 〜環境音楽としてのラジオ番組というコンセプトでしゃべりからスポットCMまで作るという凝りようのプロジェクト )
Dj Eromango & the World Connection ( 〜友人づてに使えることになったヴィンテージ機材のひとつである京王技術研究所製ドンカマティックを導入して、妄想ベリィダンスチューンを創作!自演乙のカセット2本組として存在 )
Noi ( 〜19歳の頃からはじめた貧乏旅行で必ずと言っていいほど滞在するタイ国の佛教系の読経の音に影響されて制作した、ストレインジムードミュージック )
マカロニマン ( 〜ライヴの回数が増えてゆくに連れ、現場から帰宅後、息抜きのつもりではじめたマカロニマンの作品は、基本オルガンの音を必ず使って作曲という決まりごとを自分に課して録音された )
Arctic Cat ( 〜ソニックプレートから発表された『TWINKL』と並び、当時のライヴの雰囲気を伝える作品 )
にせ十字 ( 〜うっど活動開始して、この日記でのデトロイト、二回目の滞在から戻ってきて勤めだしたサウナ施設でのお風呂グルーヴを音にしてみようと挑んだゆるさを指向したアンビエント?プロジェクト )
Osaka Massage ( 〜日本的床の間のスケール感のハウスミュージックがあったら、どんな感じなのか?を指向したプロジェクト。段々と後のロフト系ハウスとシンクロしてくような…いや?錯覚かw )
…
ほんと、アルバムの機会をあたえてもらってたのに待たせてしまった挙句、しばらく距離を置くことになった中里丈人くんには、電話の向こうから怒られるという出来事もあって、段々と、疲労が溜まってたんだろうな〜と思います。
で、単に忙しくしてただけでストレス溜まってったというよりは、もっと、本質的なところもあったと思うけど、80年代後半のダンスホールレゲエシーン( 〜新宿花園神社に隣接してた第三倉庫でレギュラーを張ってたランキンタクシーさんにアポなしで俺もマイク握らせてくださいと開演前に頼んだら、快くオッケーしてもらったにも関わらず、本番でガッチガチだったけど、NAHKIさんにも「続けてたらいいことあるよ!」と、励まされたことは、ずっと忘れられぬ思い出です )や、桑原茂一さん主宰のクラブキング関連のパーティー( 〜当時は、有名なインクスティック芝浦だけぢゃなく、たとえば、池袋の西武デパートの屋上でもDJイベントが開催されてたりもしたのでした )が、大好きだった頃から十年余り( 〜この時期、マニュアル・オブ・エラーズだとか、岸野雄一さん達の京浜兄弟社を知ってたら、その後の道が変わっていたのかな?とも思うが、ごくたまに社報を駿河台下の増渕ビルに在った頃のレンタル店JANISの階段縁りで手に取る程度だった )ず〜っと、海老一染之助・染太郎の演芸をラジオで聞いてるような違和感をクラブシーンに少なからず抱いてたのも事実で、あの頃は、もちろん今みたくtwitterとかなかったし、mixiすら登場してなかった。
掲示板だったなー、しかもぼくの場合、パソコンとか持ってなかったから、あんまりよくわかってないまま、現在に来ちゃってるところがある…
カセット好きのためのファンジン『わかめ』を露骨キットとやってたのもこの1999年の頃でした。
自分のミュージックを製作するのに用いていたヤマハのミュージックシークェンサー:QY70を使い倒してく過程( 〜QY70の前は、ヤマハのRX7というドラムマシーンをギター用の複合エフェクターにつないだ音をカセットデッキで直かに録音していました )で、いろいろ煮詰まって行ったようなとこもあったと思います。
とにかく、声高に口外することなく1987年頃からの旅先のバンコクで買ってきて好きだったタイ国産ローカル歌謡のひとつ:ルクトゥンの復刻カセットやマレイシアのペナン島やマラッカで入手したインドポップスの海賊カセットを聴いたりして、クールダウンしてました。
尤も、スランプって、ある程度は予測できるもんだと思ってたし、本当にそうでした。
自分の場合は、短期間でよいので、どっか旅行にでも行かないと、息詰まるなこれは…というもんでした。
で、なるべく、消費行動が主軸にならないような旅。
それで、いろいろ考えてみて、ちょうどエレキングのデトロイト取材の特集が、強烈に印象的で、当時、スマーフ男組のマジックアレックスさんや十代の頃からの友達である中田久美子さん( 〜当時は、エレキング誌の立ち上げからの編集や写真/有名なジェフミルズのステージ写真をはじめ数多くのテクノ・クリエイターの写真を撮影した功績は大きいので、いつかドミューンとかで特番組んでほしいマジで!)と、お茶飲みながら、スゲエいい記事だった!感動したなぁ〜マジで…と、共有していたこともあって、それまで漠然と考えてた無銭旅行でアメリカ大陸横断的な無茶なコースを修正して、前述のデトロイト特集にも取材のため渡航していた中田さんに窓口になってもらって、デトロイトに行くことにしました。
つづく( 〜ここまで2015年6月に記載 )
前回からのつづき
2000年の9月は、まず、花代ちゃんが台北の市立美術館で開催された台北ヴィエンナーレに作品を出展、それに伴って、プレオープンの日のレセプションパーティーに美術館の敷地内にある広場でライヴをすることになり、確か、おなじ時季、渋谷のパルコ美術館で開催された花代 ウツシ ユメクニ展( 〜キュレイターは東谷隆司さん、フライヤー等の意匠は宇川くん )で、展示会場に流す音を担当させてもらったことも重なって、花代ちゃんからの連絡で台北でのライヴのサポートメンバーのひとりとして、参加させていただくことになったこともあり、結構めまぐるしい展開だった。
(台北での思い出は、また加筆します)
二泊三日の台北滞在から、無事に東京に戻って来て、真っ先に考えなくちゃならなかったのは、お金の問題だった。
なんせ、先立つものが無い。
とりあえず、手っ取り早く印刷会社の夜勤バイトで日銭を稼ぐことにした。
が、これが、へなちょこなぼくにとって、結構きつかったので、夜の休憩中、夜空を見上げながら星をかぞえたりしてみたりしながら、都会の空で23個ぐらい星を数えたところで、そーいえば、リミックスの仕事で未だ精算してなかった案件があったことを思い出し、翌日、担当の人に連絡を取って事務所にうかがうことにした。
今ふりかえってみると、あのとき、報酬を上乗せしてくれたんではないか?と感謝の気持ちでいっぱいだが、これで、前々月のビアガーデンでのバイト代で、すでに買ってあった航空券とパスポート、若干の自分の音源を持って安心してデトロイトに行けることとなった。
2000年9月の下旬。
成田から、ニュジャージー州ニューアーク経由で、ミシガン州デトロイトに到着。
乗り換え便でデトロイトに着いたのが、夜だった。
夜9時ごろ、中田さんを介して連絡をとっていただいてたKさんにクルマで迎えに来ていただいて、先ずは、市内中心部にほど近い、KさんとパートナーのXさんのアパートに泊まらせていただくことに。
着いて早々、今夜は、シカゴからヴェテランクリエイターのBoo WilliamsがDJとしてハムトラムックにあるバーCLOUD 9でスピンするから、一緒に行こう!ということになって、便乗させてもらった。
もうこの時すでに、自分自身にとって生まれて初めての北アメリカ大陸滞在ということもあって、これまで日常的に触れてるアメリカを知ってるつもりだった知の工業規格みたいなもんが、揺らぎまくってるのであった。日本で「舶来物」として享受できるあらゆる分野でのアメリカでは、微塵も感じることのなかったスケール感とか、土地で醸成されて何時かは朽ちてゆくような時間の作り出す雰囲気のレイヤーのようなもの:ヴァイブスといったものを主に自分の身体の大きさについての実感覚が、明らかに変容してるのだった。
日本だと、ぼくの体型は、比較的大きい方なので、あらゆる場面で萎縮してるものが、解放されてくのを感じ、歩道や建物のドアや居住空間のスケール感、吹き付ける風や雨の遠慮のない感じ、何より、ぼくより身体の大きい人たちが当たり前に多いこと等々、すごく楽になってゆくのだった。
そして音。
音響は、電圧が大きいのと、乾燥した気候風土との相乗効果もあって、とにもかくにも鳴りが、良い。
ダンスミュージックの多くが、日本の太鼓のように腹に響く。
響くのだが、耳に痛くない。
CLOUD 9でのデトロイトのWaxmaster D.と、シカゴから巡業にやって来ていたBoo Williamsのスピンは、1800年代から存在してるようなジュークジョイントのような雰囲気だった…というと、大袈裟かもしれないが。
空間の広さでいうと、名古屋にあるドミナとか、大阪に在った鶴の間ぐらいの大きさで、無理のないペイスで、徐々に音が上がっていく感じで、硬質なエッジの取れたスムースな音響の質感は、Boo の得意とするメランコリックなテイクと相まって、気持ち良かったなー。
思いの外、大きく影響してるのでは?と思うのが、デトロイトの場合、日本の各都市〜市街地のような「駅前文化の騒々しさ」が、皆無に等しいので、音楽にせよカルチャーにせよ、もっとありのままに存在してるように感じるのだった。
異なった言い方をすると、はじめに「人が在る」:人の不在の割合が大きいと、長期滞在か、フェスティバルのシーズンでもない限り、理想的な場所にはたどり着けないかもしれなかった( 〜無論、現在は、広報を得る手段や情報そのものの選択肢も増えたと思う)し、たとえば、パーティーやクラブミュージックの存在意義も日本とは異なった機能やチョイス、都市消費文化的な意味での選択肢が少ない変わりに、パーティーが自明の文化として普及、浸透してるゆえの層の厚さと幅の広さがあるように思うのだった。
こんなことを感じるに至ったのは、泊まらせてもらったアパートメントの同じ建物に住んでる若い高校生たちが、クラブにはそーそー行けるわけではない事情もあるので、必然、誰かの家に集まってパーティーしたりするらしく、建物の入り口で、飲み物やスナック菓子( 〜リフレッシュメントという…このパーティー用語は、定着しないよなァ〜日本w)や音響機材を搬入してたり…
後述するが、屋外開催の入場無料のフェスティバル会場には、やはり、未成年お断りのヴェニューに条例で入れないような年かさのどじょっこだのふなっこたちが、地元のお祭りに参加してるちびっこよろしく、少年も少女も張り切ってブーツィーダンスをしたりするのを間近で見たことからだった。( 〜このとき、いわゆるゲットーベイス的エレクトロをかけるDJアゾルトが、スピンしていたのだが、丁度、日本の祭礼のときの祭囃子のようなポジションでもあるんだろうなぁーとも感じた )
そのすぐ近くでは、フェス会場だった公園の管理会社のお掃除のおばちゃんも掃除しながら、ダンスしてたもんなーw ありゃー、楽しかった♪
確かにダウンタウンの至る所で、1967年(~ぼくの生まれた年でもあるが、この年は当時の北ベトナムでのアメリカ軍による、「北爆」が開始され、派兵される兵員も倍増されて、この後、一気にベトナム戦争は激化していく )にデトロイト市内で起きた暴動の頃のまま、置き去りにされたかのような建物をはじめ、富裕層が、半ば放置したような空き家や、産業の衰退とともに閉鎖された工場( ~You Tubeで検索すると、そういった空き工場に住んで暮らしてる強者おじさんも居るようだ )等々、結構目にするし、何より、あからさまなのは、市内つまりダウンタウンデトロイトの道路のガタピシっぷりには、びっくりした。それは、まるで、60年代後半のまま時間が止まってしまったかのような雰囲気を放っていた。
あの感じを思い出すたびに、不可逆的に進んでゆく「現代の時間」とは、異なった形で存在してるようなそれぞれの時代固有の「現在の時間」みたいなものが、ちょうど、J Dillaのミュージックみたいに、ホログラムのようにあるんだろうな〜、という気持になって、先述したように「舶来モノ」としてのアメリカではない、ひらがな的価値観の「あめりか」とでも呼びたくなるような、持って帰ることのできない不可分の位相をビシバシと感じ、それこそ、今まで自分が享受してきたアメリカ文化は、いろいろな意味で水増しされたおかげで、とても薄っぺらいもんだった…と、口惜しい気持ちになった。
そして、昼間でも通りを歩く人はまばらで、何より、カージャックやカツアゲも頻繁に起きるから用心するように!と、釘をさされれば、もーこりゃ日常を取り巻く「漫画のコマ」の作りが違うんだ!と、自分に言い聞かせるようにして、街に滞在しながら見聞を深めようと思った。
最初の晩から、三日ほどお世話になったXさんは、デトロイトのハウスシーンの立役者の一人で、当時は、BEATDOWN SOUNDSというパーティーを主催してらした。彼とパートナーであるKさんの暮らしていた住まいには、Xさんのスタジオもあって、ちょうどリハーサルや仮り歌の録りなどやってらして、見学させてもらったり、音楽のことも少しだけど、かなりディープな話をしていただいた。
何より、前述のBEATDOWN SOUNDSのパーティーも体験することができて、デトロイトのクラブシーンのレジェンド:ケン・コリアーのプレイの洗礼を受けたようなひとたち~そして、伝説のパーティー『ダイレクトドライヴ』の頃から活動してらっしゃるヴェテランDJのひとたち:マイク・クラークさん、デラーノ・スミスさん、ノーム・ターリィさん、テレンス・パーカーさん、DJミンクスさんといった人たちのスピンを体験できる好機にも恵まれた。
このとき、すご~く感じたのは、平日だったせいもあるのか?お客さんは少なめで、この感じは、例えば日本でもよく目にする、知り合いばかりで、フロアで踊る人は、あんまり居なかったりもして、所の別なく、コアなことやってる人たちには、ついて回ることなのだろうなーということだった。
尤も、だからといって、そこで先細りというわけぢゃなく、ここが重要だと思ったのは、DJカルチャー以前のパーティーとかダンスに対する文化的な幅と奥行きの深さであった。
なぜなら、DJとして生計を立ててる人たちの場合、レセプションパーティーや結婚式のパーティーでの営業の仕事も少なくなく、プロとしてやってる人の多くが、どこかしらに出張で出かけてたりしてるのだった。
しかし、それにしても、ONE-Xというヴェニューで体験したBEATDOWN SOUNDSの人たちのスピンは、スゲエ音だった。シャワーというか海水浴みたいに大きな音の波飛沫を浴びれたような気持ち良さに溢れていた!( 〜注:ちなみにシラフでしたw)
XさんとKさんの住まいに滞在させていただいてる間、大阪からデトロイトに移住したKさんのデトロイトでのよもやま話から苦労話まで、いろいろとお話をうかがったり、お隣さんでもある友達の何人かとミュージックを聴いたり、このときの目的だったアンダーグラウンド・レジスタンスの人たちに会うためのアポイントを取るための最初のきっかけをセッティングしていただいたり、本当にお世話になりました。感謝!!!!!
そろそろ、次なる寄宿先であるモーテルに移動。
場所は、ダウンタウンデトロイトのランドマーク:ルネサンスセンターから徒歩10分ぐらいの便利な場所。
このショアークレストモーターインというモーテルも60年代末から営業をつづけてる老舗の場所で、まぁ~、雰囲気ありましたよ。
一階にCliqueという朝食からランチ、ディナーまでやってる食堂で、滞在中、朝ごはん食べたりしました。
あ!よせばいいのに、チェックインした翌日の朝、当座の携行できるような食料や飲物を買うために宿の周りを散歩したんだった。
これが、災難で、おー本当に地面から蒸気が噴き出してるじゃん!とか言いながら、のほほんと歩いてたら、酔っ払い然としたお兄ちゃんに20ドル、無心されたんだった。
丁度あそこらへん、メモリーレーンというBARがあったんで、今でも忘れてませんよw
( 〜せっかくだったんで、その後、アルバム"Pisin Jaz From Mobile Station Radio"に同名の曲を収録しました♪ )
20歳前後の時季の東南アジア貧乏旅行で培った嗅覚は、まー、適度に役にも立ったけど、ひょっこり因縁つけられたりするのは、地元の人でも少なくないらしく、これに横柄な警官のパトロールと称した嫌がらせが常態化してるので、たまったもんではない!と、この後、仲良くさせてもらうことになった人に言われたもんでした。
さて、そんなすったもんだの散歩から戻った午後、ショアークレストモーターインの部屋で休んでいると、ノックが…
昨日、こちらからの電話に快く応えてもらってたHAQQさんが登場!
丁寧にお礼を述べて、今回の来訪の目的を拙い英語で伝えると、「OK、明日から我が家に泊まっていいよ!マイクにも伝えとくから、まぁ、気楽によろしく!」と、快諾してくれたのだった。
翌日、チェックアウトを済ませ、HAQQさんのお宅に移動…と、その前にGraciot 大通り沿いにあるTransmatの事務所に立ち寄って、デリックメイやウアンアトキンスのレコードのジャケット世界とつながるような銀色のスペイシーな壁の内装や、エレキングのデトロイト取材特集記事に掲載されていた写真で見ていたペインティングを直に見ることができて、興奮した。
あー、こーゆー記述になると、小学生の夏休みの作文みたいですね。
ともあれ、荒れた市内にあるのにオフィスの中は異空間という現実も見て、デトロイトのひとたちの暮らしの中から興った知恵:アートの逞しさを感じながら、今度は、さらに東部にあるHAQQ宅に移動。
到着して、ひとまず、ベイスメントに予備のベッドがあるから、そこで寝ていいよ…ということで、荷解きを済ませると…、
「今夜、マイクが、仲間達と連れ立って、この家に来ることになったから、紹介するよ」とのことで、実は、その時点では、マイク、つまりアンダーグラウンド・レジスタンスの親分でもあるマッドマイクの顔も知らなかったので、どんなひとか?期待と緊張で、喉ばかり乾いた。
その日の晩、マイク・タイスンとイベンダー・ホリィフィールドの試合があって、当時、新しいサブマージが入る予定の中古ビルヂングを自分たちで改装中だったため、その改装中の現場には、まだテレビも持ってきてなかったとかで、急遽、HAQQ宅に集まって、全米でライヴ中継される試合をテレビ観戦することになったのだった。
やー、あのときは、興奮した。
そして、時間は、やってきた。
マッドマイクこと、マイク・バンクスは、当時いっしょに改装の施工をしていた仲間たちとやってきて、HAQQ宅のイスラーム信徒特有の静謐で上品な居間は、いきなり現場の詰所みたいな雰囲気になった。
本当に率直に言うが、この背筋のピンと張った、逆三角形の研ぎ澄まされた立派な成りをした職長さんみたいなひとが、あのマスターピース"Hi-Tech Jazz"を作った男なのか!
ネイティヴアメリカンの血も継いでいる彼は、アジアの端っこから来た身にとっては、親しみのわく佇まいで、まるで、これから武術の鍛錬でもするのではないか?というような無駄のない緊張感もこちらの気持ちを心地よいものにさせてくれた。
マイクのそばに居合わせて、思い出したのは、地元の町会の祭礼のときに、子供ながらにちょっと真似してみたくなるような身振りが格好良く映ってた太鼓のうまい先輩のことだった。
一気にぼくは、遠路遥々デトロイトに来たのに、地元の空気に舞い戻るような気持ちにもなったけれど、決して残念な気持ちになったわけでなく、何かスゲエ懐かしい…としか言いようのない気持ちになったのだった。
つづく( 〜ここまで2015年8月上旬に記載 )
変名録
woodman〜うっど漫まんの変名義を整理してみました。
(書きかけ中です)
01. Absolute Cat Fight :mbm 0102番にほいジャムpresents0721&Meditation
(販売中)に収録曲あり
02. Ancient Music Library :オカメレコ 65番(現在、廃盤・店頭お取扱分のみ)
03. Apynyaphnja :オカメレコ 76番(廃盤・店頭お取扱分のみ)
04. Arctic Cat :WOOD 27番(廃盤・店頭お取扱分のみ)
05. Bathroom Monkeys :じゃぽにか 002番、005番、006番(いずれも廃盤・店頭お取扱分のみ)
06. BBQ Paradise :じゃぽにか 003番、007番(いずれも廃盤・店頭お取扱分のみ)
07. Black Is Rainbow :WOOD 04番、fancy recs 1007番、mbm 1013番
08. Blacktron :mbm 0102番に収録曲あり
09. C-14East ( Curry Effector 14 East ) :カレーDJのときの名前
10. Club Mud :WOOD 02番、08番、オカメレコ 87番(いずれも廃盤・店頭お取扱分のみ)…の他に、番号なしベスト編集盤(発売中)あり
11. DJ Bacteria :mbm0102番に収録曲あり
12. DJ Eromango :WOOD 14番(店頭お取扱分のみ・復刻予定あり)
13. DJ レトルトくん :DT-X0721番(選曲カセット・絶賛発売中)
14. DJ Sprinkl :90年代末に発表した選曲テープのときに用いた名前(復刻予定あり)
15. Gal's Science :じゃぽにか 004番(廃盤)
16. Giorgio Etou :mbm0102番に収録曲あり
17. Harlem Gas Service :同上
18. Hiyoco Breaks :同上
19. IndustreeL Fifty-Nine :同上
20. Juke Jount Joy :同上
21. Los Mnyangos :同上
22. Mabhey :未発表作品に収録
23. Macaroniman :WOOD 17番18番20番21番23番25番26番32番(店頭お取扱分のみ)の他に、ベストCD二枚組あり(発売中)・2015年正月現在、未発表音源を収録したアルバムを準備中
24. Manohraa :虹釜太郎氏によるRADIOレーベルよりアルバムを発表(品切れ中)および、リミックス編集盤あり(現在は、廃盤)
25. Melon Tab :mbm0102番に収録曲あり
26. Midnight Request :同上
27. Miniture Orchestra :同上
28. Moshchocolates :同上
29. Mudman :R&BLX-1番(復刻予定あり)および、オカメレコ 43番(廃盤・店頭お取扱分のみ)
30. 軟波ラジオ :じゃぽにか 007番のオマケとして発表したカセットおよび、永田一直氏の主宰していたトランソニックレコードの五周年記念特典CDあり
31. Noi :WOOD 15番(復刻予定あり)
32. Osaka Massage :WOOD 28番、30番、31番(いずれも復刻予定あり)および、リマスタリング作品3タイトルあり(発売中、地道にオススメ)
33. Orange Shake :EAST #1番(発売中、こちらもオススメ)
34. Panitenten :90年代半ば、未編集
35. Sandman :R&BLX-1番(復刻予定あり)および、オカメレコ 21番(発売中)
36. Six Tatamis :mbm0102番に収録曲あり
37. Slappy Slax :同上
38. Sozoroar Sound Specialist :同上
39. Splash Komet :同上
40. Stereo Sox :同上
41. Synthetiko :オカメレコ 98番(廃盤・店頭お取扱分のみ)
42. Telecos Omehiquxas :mbm0102番に収録曲あり
43. Tibet Gang :mbm0102番に収録曲あり、mbm1114番選曲CD(廃盤)
44. Tone Spector :mbm0102番に収録曲あり
45. Topless Dancer :露骨キット氏主宰のレーベル不燃ゴミよりカセット作品を発表(廃盤)
46. Turntable Blues Band:mbm0102番に収録曲あり
47. Woqman :オカメレコ 54番(廃盤・店頭お取扱分のみ)
48. World Connection :WOOD 14番(復刻予定あり)
49. Yaxx :mbm0102番に収録曲あり
50. Yo's Seafood House Band :未編集
. . . . . . . . . . .
追加 ( 於5月1日加筆 )
51. Cosmos:未発表
52. Doctor Taipei :虹釜太郎主宰の不知火レーベルより、発表されたコンパイルCD『KIBAMAN』に収録曲あり
53. Fonh Fong :未発表
54. Hula Electro :未発表
55. Jupiter Go-Go :未発表
56. Kuala Lumpur Elekitrik Riderz :未発表
57. La La Fifteen :未発表
58. Mui Mui :Lesson Recordsよりカセットをリリース。(絶版)
59. Neon Garden :未発表
60. Original Language :未発表
61. Shinkiba Man :ドクタータイペイと同様に『KIBAMAN』に収録曲あり
62. Vientiane Cycling Club :未発表
.....
[共演領域・うっどの命名ではない名前を含む]
1. LOVE SOUND ・・・37A、オーディオテラー(現・脳)、空手サイコ(現・ラテンクォーター)、佐藤名人(a.k.a. Kes)とのセッションで、恵比寿「みるく」での、ライヴの模様を収めたライヴテープが存在する(未発表)ほか、Woodmanの『Alaska-Arctic Soul Audio Vol.1』にも収録曲あり
2. 部活・・・現在は、幡ヶ谷6号通り商店街の新名所になりつつある特殊レコード店「ロスアプソン」店主が、発起人となり、90年代末に棲息していた有象無象が、流動的に参加していた、自由気ままなセッション。
2014年から、カセットテープやデジタルオーディオテープに記録していた音源を編集したCDのシリーズが始まった。 http://losapson.shop-pro.jp/?pid=74835236
3. 一寸軟式ギャング・・・ 近畿電気鉄道の伊勢市駅からほど近い、風情たっぷりの街並みに隠れるようにして在るゲロ年代的新名所:2CHYOUME PARADAISEでのイベントにて生まれたセッションユニット。構成は、チョッちゃん(うっど漫まん)、ナンちゃん(Bonnounomukuro)、ギャンちゃん(Buffalo McKee)の三人。未録音のアルバム『ゼニモッタモンダッタ』の発表予定だけあり(笑)
4. カミングアウトシスター・・・うっど漫まんが、笹塚の甲州街道沿いのアパートに棲んでいた時季にA.K.I.が遊びに来て、シンセサイザー(京王技研工業製KORG MS20)を弄りながらオン・ザ・マイク…を一発録りした音源あり(WOCDのCDRシリーズのうちのひとつ『UNGA TRIP』に収録・現在は、廃盤)
5. 874 BAND・・・アーティストhanayo(花代)が、2000年秋に台北市立美術館で開催された台北ヴィエンナーレのオープニングレセプションに於ける一環として行ったライブのバックバンド。
ヴォーカルのhanayoを中心に、宇川直宏;作詞&ターンテーブル、プードルズ等で活躍するKUJUN;ドラムス、モリト;映像&記録、うっど;オケのプログラミングが、サポート。
本番当日は、9月特有の雨天で、美術館の屋外に設営されたステージの前で観るはずだったお客さんのほとんどが、美術館の建物の屋根のある所から観るという残念な状況だったが、中国語圏のお客さんが多い情況で、ターンテーブル担当の宇川直宏が、タモリの四ヶ国語マージャンの収録されたレコードをかけたり、会場の上空が、空港に程近い航路だったため、演奏終了時、空港への着陸準備態勢に入っていた旅客機の通過音で決めたことは、メンバー間の良き思い出。
6. SKOOL CHILL・・・現在、サンフランシスコ在住のKesとのユニット。WOODでのカセット作品を発表していた時季にKesが、盛んにプレイしていたローランドMC-303のサウンドチェック時に使うジョグダイヤルの動作のみで音を出すアプローチを基本に二台のMC-303で、セッションした模様を収めたアルバムを1999年に発表。(現在は、廃盤)
7. プラズマ子・・・青山政史(現・あおやままさし)、アダムと三人でのセッション。1999年8月に東京都庭園美術館に程近い歩道の一角を使って、開催された青山の展示:コスモギャラリーの最終回、路上に敷物を敷いてのセッションの模様を録音した音源が存在。
そのときから、15年を経た2014年の晩夏、谷中Q-O-Iにて、同じメンバーでライヴを行った。
8. TAN-SHUI・・・台北郊外の観光地:淡水の名を冠した本ユニットは、コミューンディスク、そして、SOUNDROOM JPを主宰する鈴木康文とのテクノ企画で、2001年にコミューンディスクから、『淡水』のアルバムをリリースしたほか、同レーベルから発表されている8センチCDコンパイルシリーズ『UMU』の第一弾に参加。
浄瑠璃
1月9日(金)と、10日(土)のライヴ、それぞれの会場でお会い出来た皆さん、ありがとうございました。
9(金)
金曜ヨルは、幡ヶ谷フォレストリミットにて、お店とMGMDによる企画ということで、普段から仲良くしていただいてるCARRÉのMTRさんから、お呼びがかかり、参加させていただくことに!
先月からの四肢の麻痺再発で、指先が覚束ないので、CDRに自分の音を仕込んだものを持参、CDJでライヴMIXさせていただいたわけですが、これが毎回の試練かもしれんが、DのJのミキサーが、バロック音楽等で用いられてる古楽器のチューニングと似た繊細さを要求されるのです。
パイオニアーのDJミキサーが、AT車だとすると、フォレストリミットのDJミキサーは、マニュアル・トランスミッションのクルマみたいなのです。
そして、ALTECのスピーカー。
1930年代の政治的プロパガンダ〜演説に採用された技術が、亡命ユダヤ人技術開発者たち、それから、第二次大戦後の補償として、戦勝国に流れて、更なる技術的な向上がなされた結果、ハリウッド経由で、各地の映画館や教育機関、また、マーティン・ルーサー・キングJr.牧師の演説が行われたような場で用いられてたような遠くまで声が届く…即ち中域の豊かなスピーカーなので、PCソフト音源以降の音、とくにゼロ年代からゲロ年代の圧縮された音との相性は、平成生まれの人に明治生まれの爺さん婆さんに怒られた経験を伝えるぐらい互換ギャップがあるわけです。
つまるところ、歌声とか、ラテン系のパーカッションの豊富なハウス、何より1950〜60〜70年代から、80年代半ばまでの多少の雑味を含んだ国内外各地で花開いた歌謡ポップス、ラテン音楽、JAZZ全般のアナログ音源が、無条件で、しっくり来るスピーカーなので、ぼくが作ってるようなミュージックでブースに臨むと、毎回ホント冷や汗もんです。
この日は、寒い季節でもあるので、どーしてもALASKA気分というか、CARRÉのご期待に応えたい気持ちもあってCLUB MUD名義の異種トラックス、HitachtronicsさんとのコラボレイトCD-R 32枚組『Warrior Angel #2』からのテイクを用いたミックスを遣らせていただいたのですが、もー終始、ミキサーのEQバランスと格闘してました。
パイオニアーのミキサーのEQとは、あきらかに違うバランスに…気持ちは、顔を洗って出直して来ます!です。
そーゆー気持ちで格闘した機会に、自分でも特に気に入ってる『Mongol on my mind』や『ALASKA '80』、『Fitness Studio Alaska』等のPOLAR RAVE TUNEを鳴らせたのは、光栄でした。
無事にパルスマン&まゆこのお二方に繋げることが出来、ヨカッタ!
pulseman x MAYUKo LIVEは、PAを椛ちゃんが遣ってる図を夢想しながら、拝聴。
みなさん一様に「四つ打ち」として受けとめてらしっゃるのか?どうかは、わからないが、どちらかというと、その脈動は、直線的なグルーヴぢゃなく、振り子のような/跋扈のようなグルーヴをpulsemanが繰り出して、MAYUKoが、なだらかな螺旋を描きながら、シンセで綴れ織りしてく感じでした。
この「振り子」のような揺らぎが出せるところに、彼らの機材編成の意義があるのだろうなァ…
BPMなんぼで揃えりゃハイッ出来ますよ〜ってわけぢゃ〜おまへん。
水の硬軟や火加減のスルドイあまい…と、一緒ですねん。
三味線にも棹の太い細いで音ちゃいますやろ?そーゆーこと。
ちょっと、滅多に聴けない上方歌さながらの位相でした。
聴きながら、大坂や京都、奈良の景色が、高架ぐらいの高さんとこ、概ねビルヂングの5階層6階層らへんで乱反射する絵を逍遥してましたが、詳細は秘密♡
オナイロンの催しでは、とんちんかんなやり取りもあり、加齢とともにすっかり弱くなった徹夜なんばしよっとね?からくる疲れもあり、シラフで作曲してるのがデフォルトな自分は、「え?あんなヤバイ音、シラフでつくってるんですか?」との問いかけに恐怖さえ感じ、凹みに凹んで…タマでE気持ちになってるヤングに向かって「じぇじぇじぇ!オラぁ〜回答から見て問題集の答え埋めてようなダサイことしたくないんだっぺよーごめんね〜ゴメンネ〜」と毒づくことも甚だ面倒くせぇし「今、頸椎症でマジ大変だから、お前さんみたく、素直にハイにもなれないんDA・YO・NE〜」とも云えずで…都営新宿線からC線の乗換通路に溜息充満させて帰路につきました…
…で、朝帰りの後、用で出かけるうちの人と交替で、子供の相手&仮眠。
数時間の仮眠で、復活。
午後7時開場のイベントに参加させていただけるのが、凹んでヒマもない感じで、好都合だった…
10(土)
朝7時すぎに帰宅。
相方が用事で出かけるので、2〜3時間の仮眠をとってから、お昼の支度。
わが子は、このところ乳歯が抜けはじめ、永久歯に生え変わる時季なので、適度に食べ易いメニューを拵える。 野菜をピュレ状にしたものをベースにスープをつくって、湯豆腐やら即席麺やらライスカレーやらを作るのが、手っ取り早く、かつ楽しい。
開場の午後7時まで、まだ6時間ほど有るが、ここ数週間のあいだに練っていた蝋燭の「演奏」の大まかな段取りに納得が行くように思えたのは、実は、仮眠から目が覚めたばかりの時間のことで、予め用意していた数種類の蝋燭をどのように使うか?を漸く決めることが出来た。
前回、前々回…と遡ると、その「演奏」のどれもが、破綻していたようにも思う。
なぜかというと…
狭義の音楽的裁量を採用していたこと
主に会場の空間の制限も有って完全な暗闇をつくれなかったこと
また、当然と云えば当然なのだが… 蝋燭に火を点したり消したりだけの行為では「音の返りがない」ので、演奏中から大変な疲労を伴っていたこと
等々、どうにも「遣ってみるまで、わからない」という、或る種の不安と緊張から、逃れられない…というわけだった。
今回は、用意した蝋燭に、大中小といったサイズの異なる「編成」を見出せたことが、LIVEのフックとなり、与えられている持ち時間をどのようにぬうか?に、メリハリを持てる気がして来たが、しょーみ、10日のtamaruさん主催のイベント:New Year Silence の会場となったFtarri水道橋店に於いて、どの程度の「暗闇」が、得られるのか? ということが、かなり気がかりでもあった。
暗闇の約束されたロケイションで、何が導き出せるか?
というと、ありがちなのは、或る種の舞台空間をお膳立て出来る…
ということが云えるが、
ぼくにとって、蝋燭の点灯と明滅を用いた「LIVE」は、みること〜きくこと/きかれる〜みられることの関係性から来る約束事のようなものを「異なったアングルから、あぶり出すこと」でもあるため、つとめて「わざとらしい」「作為的すぎる」「もったいつけた」ような手際から遠ざかるための手だてとして、会場の照明/ライティングのほとんどを消灯した暗転状態は、見せる為の「演出」ではなく、物事の「興り」を捉えるためのキッカケとして、扱いたかったわけでもあるが、今回のLIVEで実感できたのは、ぼく自身の内側にあるものを一旦、お客さんとの共有領域にもなりうる「暗闇」に括り出せたのでは?ということだった。
より云うと、
それは、普段、自分が考えを巡らせてるという行為そのものを其処に在る、ありのままの暗闇として現出できたようにも思えて来て、わくわくして、このような酔狂めいたことをLIVEで遣るということの意義を再確認できました。
更に。
それは、旧い時代に遡ってガス灯普及以前のもっと前の江戸というか、例えば永井荷風が執拗に嫌悪していたラジオが登場しはじめた時代 (当時のラジオは、現代のラジオ以上に、遠心力というより、中央集権への求心力を強制しうるような装置という側面が強かったのではないだろうか?) までは、まだ有効だった携帯可能 (尺八とか三味線とか) の非アカデミックな共有領域としての「闇」と交わっていたような音と耳の豊かな「自前の体系」みたいなもの…
つまり、録音以前の複製される/灯されるものとしての無数の音とか唄と、それらを「淫声」としてアカデミックな視線 (楽器だと琴。琴は携帯するには不向き/尤も動けないからこその葛藤を昇華したような位相〜ディズニーの得意とするテーマか?〜も看過出来ないのだが) から抑圧されながらも存続してたような聴き取る「耳」 (たぶん、実際の遊郭とかの場所って、すごい数の音によるアイコンみたいなものに満ちてたんじゃないか?…辛うじて残存してるものだと、義太夫節における太棹の三味線のチューニングと、浪曲の陰三味線が好サンプルのように思う) と、反転したカタチで現存するのが、現代が享受してる街灯や道路灯なのではないか?とも思いを連ねるのだった。
どのみち、それらは、融通のききにくい/言ったそばから、影カタチを変え、上書き更新されつづけてゆくようなものことの「興り」ゆえの扱い難さに満ちていて、興味深い。
(まだまだ、つづきが有りますが、また書ける時に書こうと思います)
ライヴ
二日続けてのライヴですが、
金曜の深夜は、うっど式電気音楽辻説法…
土曜の晩は、久しぶりに蝋燭を用いた無音の演奏をさせて戴きます♪
1月9日(金)
午後10時30分開場/開演
『M.C.』@ 幡ヶ谷 フォレストリミット
【VDO】
UKISHITA ++
【DJ/LIVE】
37A (DJ)
CARRE (LIVE)
KURUUCREW (LIVE)
37A (DJ)
うっど漫まん(LIVE) …出番は、午前1時半から、45分ぐらいの予定
pulseman x MAYUKo (LIVE)
COGEE (DJ)
DUB STRUCTURE #9 (LIVE)
COGEE (DJ)
1,500 円 +1ドリンク
主催:Forestlimit & CARRE
http://forestlimit.com/fl/?p=7734
茶飲み友達でも仲良くさせていただいてるケアルのMTR(マテリアル)さんから、直々にお誘いを頂き、参加出演させていただくこととなり、心強い共演者の皆さんのご活躍、今回の目玉でもあるパルスマン&マユコによるLIVEも超楽しみです!
会場のフォレストリミットの音響装置が、生き物みたくて、遣らせて戴く度、緊張と期待でいっぱいいっぱい…、先々月から、月イチで、臨ませてもらえて、興奮しながら、自宅にてリハをしています♪
お馴染み
トクトクトク…と、
オート三輪のエンジン音よろしく直販価格が好評の物販では、
最近作&最新作をはじめ、直売オンリーの10本限定生産タイトル
( 9日は『ゆるきんぐ』現代音楽ミーツ安穏エレポップ選曲おもしろ60分CT ) も有り〼
1月10日(土)
午後7時開場、7時30分開演
『New Year Silence』@ 水道橋 ftarri
tamaru「映像作品上映」
坂本宰の影「シルエットパフォーマンス」
うっど漫まん「蝋燭の点火と明滅」
(いずれも無音もしくは無音に近い演目です)
1,000 円
主催:tamaru
この日のお店の営業時間は、午後3時30分から7時までとなります。
http://www.ftarri.com/suidobashi/index.html
今回このイベントを主催されてる tamaru さんから誘っていただき、参加させて戴くこととなりました。
蝋燭の点火と明滅による「演奏」は、音の返りが無い…という、ある局面に於いては、大変にエネルギーを要する行為でもありますが、現況、指先の麻痺の為、力を融通できず、自分の思い通りにならないという動き&動かさないことも活かすことが、出来そうだ…とも感じています。
tamaruさん、坂本さんの演目も楽しみです♪
オカメ
OKAME REKO
第一季リリース分の
タイトルをまとめてみましたので、今後のサウンドライフにご活用ください。
OK-21
SANDMAN / Sodapop Paradise Karaage
http://losapson.shop-pro.jp/?pid=66189931
タイファンクっつーよか、バンコクファンクっつー感じ?の冒頭から、聴き進んで行くうちに、気がつけば、自分を取り囲む空間の方が酩酊してしまったかのような工業規格の違う欄干の模様さながらの幻惑的なシークェンスが、蝶々の鱗粉のように舞ったりして、スクムヴィットというより、マイトリチットとか、パウラット…なサウンドで、マインドフィットネス!出来るのか?
OK-32
PIANOID / Plays Computerized Piano ~はずかしがりやのピアノたち~第1集~
http://losapson.shop-pro.jp/?pid=62601327
例えば、マラッカのトゥンタンチェンロック通り界隈とか、バンコク市内、ベルギー橋の生花市場街の付近等のどことなくアジアの旧い街の佇まいを想起させるような曲や、日本初のメヌエットを作曲したといわれる滝廉太郎、ヴィエトナムソナタを書いたコーネリアス・カーデュー、中国の周広仁、等々の遺したピアノ曲に思いを馳せつつ、QY70で打ち込み〜演奏したピアノ曲をあつめた一枚♪
OK-43
MUDMAN / Ikebukuro Milky Jazz Wave
http://losapson.shop-pro.jp/?pid=66189988
2014年大晦日をもって、惜しまれつつ店仕舞いした南池袋ミュージックオルグに初めて出演した2013年初夏に当時のLIVEでも演奏した曲を中心に構成〜録音したアルバムは、池袋駅東口側の名所「タカセ」で売ってるバタークリームとドライフルーツのたっぷり詰まったブリオッシュ名作『ファンタジー』のような味わい!
キンカ堂で衣装につける小物を物色してるサン・ラーに出くわしてしまったかのような妄想も炸裂か?
OK-54
WOQMAN / Fried Noodle Quartet
http://losapson.shop-pro.jp/?pid=66190037
フラメンコ動画にハマった2013年の夏に何を思ったか?打ち込みでフラメンコのようなヴァイブスを導き出すことにチャレンジしたものの苦戦を強いられ、負傷したような内容だ・け・ど、バトルの後に対戦相手に連れてかれた、ジューク商店街とゴルジェ公園の間に在ると云う「焼そばスポット」で食べた焼そばに救われて、再びスクワットから始め…な〜に言ってんだかw
OK-65
ANCIENT MUSIC LIBRARY / Voltage Control Sushi Generator Now
http://losapson.shop-pro.jp/?pid=66190202
うっど的ハウスミュージックは、リンゴと蜂蜜がとろ〜りとけて、なぜかしら?過剰にアミノ酸を摂取したときのような旨味ハイの境地で、おおいに絶景に嫉妬!
学食でロン・ハーディー似のパートのおばちゃんにオマケしてもらってトレイに溢れたカレーのルウが、笑ってる場合ですよ!
OK-76
APINYAPHNJA / DFCAPM
http://losapson.shop-pro.jp/?pid=66190257
アピニャプニャ名義の本アルバムは、ドローンというより、どろソースかけすぎのお好み!と、パンチDEデート公開録画の場の響き渡った残響の嘶きあるいは、音楽体験版フィーリングカップル5対5…
てか、もはやアナタの霊感ヤマ感第六感に委ねマス代!
OK-87
CLUB MUD / Tribute To The Space Musterz
http://losapson.shop-pro.jp/?pid=71467924
ジャケットには、大きくトイレットの文字…タイトルではありません、ほとんど視覚的いたずらズラ…しかもタイトルの方は、誤字あるし(正:Masterz)、ふざけたアルバムですが、クラブ泥ならではのヘンタイエレクトロが、ちびろくラーメンのような収まり具合でタイヘンよくできました!
OK-98
SYNTHETIKO / For Your Circuit Bending To The Educational System In Japan
http://losapson.shop-pro.jp/?pid=71467939
徳島みやげ新わかめを憶い出す黄色いユラユラのジャケットの中身は、オカメレコ
87番のClub Mud特製ヘンタイエレクトロ儀礼を更に探求した、オブスキュアリズムミュージックチュットマイオスメスオススメの一枚!
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上記のタイトルのうち、
OK-21、OK-32以外は、限定タイトルで、
データも消去済みのため、お取り扱い各店あわせて、すべて残部僅少で、概ね5枚程度と、なっております(2015年1月初旬現在)
2014年暮れからは、
OKAME REKO 第2季が、スタートしました!
今季は、物音を基調に構成したアルバムのシリーズで、エンジョイしてまいります♬
第一段は、こちら
OK-11
うっど漫まん / 列車で、Gorge!!! http://losapson.shop-pro.jp/?pid=85419590
SOUNDROOM.JPから発表中のアルバム『山が鼾をかいてるうちに』につづく、うっど版ゴルジェの新作は、蒸気機関車の汽笛、ディーゼル機関車の駆動音、ちょっと草臥れ気味の軌道のガタゴト、線路補修工事や除雪、路線誘導や運転士さんや人々の声、等々、様々の音をミックス〜構成した一風変わった作品になりました!
ディープリスニングから、通勤・通学・旅のお伴、また在宅仕事や家事の作業用BGMとしてもお薦めの一枚ですョ♪
揚げ物
昨日から、自宅でひとり留守番なので、日頃忙しく稼働してるTV受像機や有線TVのチューナー等を休ませて、なるべく静かに過ごしている
2日は、動画投稿サイトで、タイ国歌謡曲をたつぷりと聴いたり観たり
デビュー当時、ミスター・ルクトゥンの呼び声も高かったという大ヴェテラン、チャーイ・ムアンシン大先輩の歌唱
最新タイディスコ〜もはやバイレファンキと変わらない勢いの3CHAとかのMIX
様々な素人さんによるダンス投稿動画付きのルクトゥン酒盛り菓子盛り宴会MIX
深夜のAMラジオが似合うようなアップテンポのモーラム/ラムシン
ラワン・エンタテインメント、サンティパープ、クルンタイオーディオ等々のカラオケミュージックVDO等々、
自主トレ並みのメニューを日がな一日ダラダラと、エンジョイ♪
いつも食事当番なのだが、元日の家族での会食で、たらふく食べたので、いただきものの甘いパンとか、ベーグルをグリルで加熱して、食べたり、お水飲んだり…
ヨル、神戸に住んでる親友と、長電話
よー笑うた
夜中から朝9時頃まで寝て、またまた稲根三昧…
いつもの動画投稿サイトで、タイ国産コメディー映画やブラックスタンダップコメディー録画のいくつか(Wanda Sykesによる着脱形プシィのネタ)を観たり、それからツイート等々
昨日と違うのは、朝イチから、自分の作品をCDRにコピーする業務もやりながらで、休日なのにえろすんません…と、精密機械さんに感謝しながら、10枚近くコピーするわけで、およそ二倍速なので30分毎に「カチャッ」と、音がすると、これまたサラのCD盤とレンズの部分に、どうかご無事でコピー出来ますように…って、目で、お願いしたりしてる47歳 …
47といえば、かれこれ6年ほど前に5枚ぐらい供給して、やっぱり「ちゃんとお参りに出かけて墓前に挨拶してから再度リリースしよう」と決めて、出荷を中断したアルバム『テクノ忠臣蔵』という作品が在るのだが、今年の冬こそ、ちゃんと泉岳寺にお参りに出かけてから、発表出来たらナ…と、思う
一カ所、泣きどころが在って、憶い出しただけでも泣けてくるんだよなー
聴いてると…しんしんと小雪が散らついてきて、絵が立ち上がって来るようで、クラーベの音が、拍子木みたくてね
あのエモーショナルとしか言いようのない感じ、江戸町火消し(から転じて、根付職人になったという)&西南日本のお侍(家臣だったのが、刀を置いて、塩だの酒だのを商うようになったらしい)の末裔のなせるワザなのか?知ら〜んてw
昼の二時三時にようやっと、いつもなら朝イチにやってるような、台所の棚の上に鎮座まします母の若い頃の写真の前にあげるお茶や食べものを供えたり、自分の飲む分の珈の琲を入れたり、パン温めたり、洗濯機稼働させたり、洗った衣類を干したりしてたら、もう夕方に
んで、炊飯器も休ませようという気持ちになったので、冷凍庫に保存してたカラアゲとミートボールの残り、芽とりしたジャガイモ、水で溶いた小麦粉と混ぜた納豆等々を油で揚げた
納豆の天ぷらといった感じの揚げ物は、インドネイジアのテンペを揚げた惣菜みたいな味わいで、滋味に富んでるわりに軽いので、家では、高野豆腐からあげ、野菜かき揚げ…の次ぐらいの登板菜單
今日のは、白菜のキムチも少々加えたので、美味しさ増しマシッソヨ〜てとこか?
あ、焼海苔とか、チーズも混ぜればヨカッタ!
けど、大体、こうして納豆を揚げる時は、納豆の賞味期限が、普通に一週間とか経過してるときなのだった…
揚げ物好きゆえの戯言だが、もーいいもーイナフもー暫く揚げ物食べなくてもイイってぐらい揚げ物食べたのに…翌日また、あー揚げ物でもやるか…とか、なったりするのが、妙である
しかし、自宅界隈は、美味しい揚げ物を店先で揚げて商うお店〜お肉屋さんや練り物屋さん、天ぷら屋さんのほとんどがお店をたたんでしまって、マジせつない
…このせつなさを昇華すべく、そのうち、想いで語りでも書くことにしましょ